下地調整・下地補修
防水工事、塗装工事など、建物の仕上げ工事を行う前に、改修工事では下地の調整作業、補修作業が重要になります。いくら外側をきれいにしても、コンクリートの躯体がきちんと補修されていなければ、結局すぐに問題が起きてしまいます。例えば、ひび割れをそのままにして上から防水工事をすると、ひび割れ部分から防水層が膨れてしまったり、破れたりすることにつながる可能性があります。またそのひび割れが悪化し、さらに躯体を痛める可能性もあります。
エコ・ウレックス工業会では防水工事の下地、外壁の下地それぞれに適した材料を使った適切な工法で下地の調整・補修をご提案しています。
既存の防水の状況によって、様々な下地の調整が必要になることがあります。凹凸を均したり、水はけが悪い場合は傾斜を調整するなどの処置も必要となる場合があります。また防水層を下地に接着させるためのプライマー(接着剤)を適切なものを選ぶ必要があります。正しく下地調整を行うことで防水層を長く維持できるようになります。
外壁改修工事の際、外観をきれいに塗りなおしたりすることに注目されがちですが、実は下地の傷みを調整することで、美観も長く保つことができます。ひび割れ、浮き、剥がれなどの問題がないかを定期的に点検し、必要に応じて補修することが大切です。